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おはようございます

☆おはようございますー

頭の切り替えに、手習いみたいな感じでざざっと花神遊戯伝の小ネタ。
未不嶺は題材にしやすいです。勢いで書いたため、誤字脱字ありそうです。
それでもいいよ〜、な方は折り畳んでいる記事をどうぞです。短いです。


☆メールをくださった方々、ありがとうございました。
中編ご感想や新刊へのお言葉、とても嬉しいです!
Fやs&s書籍、申し訳ないです&お読みくださりありがとうございます。



☆日常のゆるい話。
・椅子にずっと座っているためか腰が痛い。
・恋と悪魔と黙示録のサブタイトル、既刊のように『身代わり〜』で統一するか、いや最終巻だからやっぱりそれとわかるものにするかでかなり悩んでいたり。
メモ帳は、走り書きとネタと色々なタイトル案で埋め尽くされています。時々「この数字や一言はなんだっけ?」という、いつ書いたのかも不明なわけのわからん文字が踊っている。あと怪しい図形とか。なにしたかったんだ自分。
・プリンター、またカラーが出なくなってる…!クリーニングで直らないとどきどきする。
・メール容量が満杯になっていたので慌てて整理。
・木製の椅子がほしい。洗面台のとこに置くやつ。

【万華の場面】

 戦を好む蒸槻の王には、いまわしき呼称がある。
『藜の禍』。血に濡れた髪の垂れる様が野を染める藜を連想させるのだという。
 敵軍のみならず、蒸槻の剣士までもが志羅帝の苛烈さに息を呑む。
 あれは狂王か。仇と見なせば女も子どもも顔色ひとつ変えずに切り刻む。嘆願にも刃、慈悲にも刃、悲鳴にも刃……、ひとたび戦場に立てば、対する者が斃れるまで刃を鞘にはおさめぬ。狂王に違いないと心酔するか、恐れるか。
 なぜそんなに人を狩りたがるのか、滸楽が化けているのではないかと疑う官吏もいる。
 けれども王に近しい剣士たちは知っている。
 王はただただ、敬虔だ。
 彼はかつての護女のために生きている。
 彼が仕えた女王を知らぬ者たちは、どれほど美しい護女だったのかと思いを巡らす。
 知る者たちはまず苦笑する。単なる阿呆鳥だったからである。
 のち、畏怖する。
 陽女神そのものであったと思い出すからだ。
 二度と見られぬ力だろう。時代に合わぬ力だろう。
 ところがだ。
 ある戦地において、突然、狂王が剣を放り出し、その場に膝を落としたことがある。
 周りの者にも——敵も味方もおかまいなしに「剣を捨てよ、血を流すな」と王は叫ぶ。
 何事かと、皆、呆れる。
 跪く王の前には白い花が一輪咲いていた。
 かつての護女を知る者は目を見張る。
 護女の神花がなぜかそこに、咲いていた。
 神花は基本として当代の護女を象徴するものしか咲かぬはず。
 が、この花はどう見ても、懐かしい彼女の花である。
 おろおろとする狂王の姿に、剣士たちはやがて納得する。
 陽女神が、血に酔う慈悲なき王を諌めにこられたか。
 そういえばこのところ戦続きの日々であった。殺しすぎるなと嘆かれているのだろう。
 
 ——ある剛胆な剣士が、志羅帝に問う。
「護女に恋をしておられたのですか?」
 志羅帝は嫌そうに答える。
「まさか」
 なんであんな能天気にもほどがある阿呆娘に惚れねばならん、と存外ひどい言葉を口にする。
「しかし娘は、王たるこの私の王、偽りなき我が女神」
 会いたいのですか、と剣士は問う。
 志羅帝は答える。
 ああ、会いたくない。
 藜と呼ばれるこの姿を、どうして女神の目に映せようか?






(※以下、温度差ひどい)


 ——とある異国の地にて。
「えええー! 胡汀さん胡汀さん、どうしようーーー!!」
「……おまえ、なんだそのざんばら髪は!」
「やっ、あのっ、髪が長すぎて邪魔だったから、ちょっと切ったんですよ、そうしたらなぜかいきなり護女時代の神花がぶわあああって庭に咲いたんですが!! やっやばいコレ! まさかと思うけど蒸槻のほうにも咲いていたりして……いやいやいや、ない! そんなはずないと信じますよ!」
「蒸槻どころか、他国にも咲いていたりしてな」
「まっ、まっさかあ!」
「そういえば今、未不嶺が他国を侵略中か……、いきなり戦場に咲いていたりな。驚くだろうな、もしも本当にそうなったら」
「やだー胡汀さん、怖いこと言わないでください! ってかなんで髪を切ったら神花が咲くの!?」
「……切るな、という意味だろうよ」
「すっごい適当に答えた!」
「適当じゃない。髪には神力が宿る。儀もせずに切れば、神力が地に垂れ流しになるだろうが。阿呆鳥め」
「いたっ、痛い、久しぶりの雑草掴み!! ……ところで胡汀、前から疑問だったんだけど、神花って食用にならないのかな」
「ばか、神花を食す気か!」
「あっ、ちぎれる、髪が引っこ抜かれる、いたたた!! 胡汀さんの愛が痛い! 仮にも妻に対する行為じゃないと思いますけどー!?」
「妻だからこの程度ですんでいる」
「えっそれはデレなの? 罵倒なの!?」
「罵倒だが」
「胡汀さんマジくもりなきまなこでいらっしゃる」





 ——また、某帰鼓廷にて。
「ねえ九支、目の錯覚と思いたいのですけど……、これ……、ここに咲いている花って、とても見覚えのある神花のような……」
「春日、いや、緋宮。やめよ。不吉なことを言うものではない」
「ですが」
「我らはなにも見ていない。いいな?」
「ですが」
「幻だ」
「えっ」
「さ、他の者に見られる前に、すべて毟るぞ!」
「幻を、毟れと……」





 ——また、ある神域にて。
「これみずの、知夏の夢に渡ったのはワレか」
「うんうん。だって今帝ったら戦に狂ってしまっているよ。大地が怒りと血で真っ赤だ。これでは蒸槻が怨嗟に覆われ、穢れてしまう。穢れを払うためには神花がいる」
「だからといって、知夏に髪切りするよう誘うとは。帰鼓廷に呼びかければよかったろうに……」
「このみずのが知るのは知夏という娘だけだもの。今の緋宮など、知らない」
 みずのは頬を膨らませてつんとそっぽを向く。
 その様子に、ぬまごえは嘆息する。
 神々の慈悲は深い、しかし狭小である。贔屓をする。愛を忘れぬ。怨も忘れぬ。だからこれは、しかたのないことなのだ。

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