忍者ブログ

こんにちは

2008年05月29日
メールご感想、ありがとうございます。
嬉しく拝見してます。心の活力です。
 
 
 
 
・大人になる前に読んでおけばよかったと思う本…〜、とのお言葉で、私自身はとても欠けた所の多い未熟な人間なので、参考になるようなことをいえないんですが、こんなことを思いました。
(※お返事不要の呟き、ということですが、ふっと自分の過去とか色々思い出し、考えてみました)
大人になる直前というのを意識して、以下。

すごく大事にしたい時期に選ぶ、大切な本ですよね。
おすすめ本とか、本当にたくさん溢れてると思うので、選ぶのが難しい。
だもんで、私の場合はですが、未読の本ではなく、過去に読んだあらゆる本の中で何があっただろうと考え、ぱっと浮かぶというよりも、なんだか心に引っかかって忘れられない…というものを選び、おそらくじっくり再読すると思います。
選んだ本は、もしかしたら、面白い話じゃなかったかもしれないし、ひと場面だけしか頭に残っていないものかもしれないけれど、それでも他の、これまで色々と読んだ物を圧倒して心に引っかかるのだとしたら、きっとその本には何かがあるんだと思います(漫画でもオッケーだと思います)。
たぶん、その何かを、なんだろう、なんだろう、と不思議に思いながら読みます。で、その本を、これからも訪れる節目のたびに読み返して、一生かけて探っていくような気がします。


蛇足ですが、私がそんな感じで心に引っかかったものは、これでした。(既に年齢的に成人しているんですが、その上で、考えてみました)
作家さんでは、安房直子。
一冊の本でしたら、ルナールの「にんじん」。
安房直子さんの本は、本を読み始めたばかりの小さい頃、うちに文庫が一冊だけあって、しかもカバーはなく、表紙も破れ、黄ばんでぼろぼろでした。子供心に、「こ、これはなんか恐ろしい秘密がある本なの!?」とすごい勘違いし、ビビりながら読みました(なんでこんなにビビったかというと、本棚をこっそりいじっていた時に、ポロッと奥から出てきたので、すごく汚かったし、なんか重大な秘密が隠されているのかと暴走した恥ずかしい考えを持ったため)。
でも読んだあと、なんだか宝箱を発見したような心地になりました。その感覚と嬉しさは覚えているんですが、一体何の話だったか、題名も詳しい中身も思い出せないという。だから今でも、この話を探しています。安房直子さんは作品数(確か短編)がすごく多い(はず)です。
で、私も、一気に探すんじゃなくて、どこかで偶然見かけた時に読む、というやり方をあえて選びつつ、時間をかけて探しているので、未だにその話が見つかりません(ネットで検索とかすればすぐに分かるんでしょうが、どうしても偶然かつ自力で見つけたいという意地のようなものが)。
……そういえば、最後に安房直子さんのお話を読んだのは、一体いつのことだったか…。偶然の出会いが最近ないです。というわけで、自分にとって安房直子さんのお話は、宝探しのような感じの本です。
 
 
一方、「にんじん」ですが。
これは、小さな頃に読んで、大層ビビりました。感銘を受けるとかとはまた別でした。
子供の頃、繰り返し読んだわけではないのに(というか内容にびっくりして何度も読めなかった)、やけに場面場面がくっきり残っています。台詞とかまで今でも覚えているくらい、子供心にインパクトがあったです。
残酷というか…、戸惑い?みたいなものも感じました。本を読んでそんな感覚を持ったのは初めてだったように思います。父親とのやりとりにもなんだかぞっとしたし、にんじんが物語の最後に吐き出した言葉(←私が読んだ翻訳では)にも、うわぁ〜とへたれた記憶が。「ま、マジでこれでいいの?」という気後れ的ビビリ感。
多分、現在の方がもっと残酷な本とか溢れているし、読んだりもしたので、当時とはきっと違う感覚を持つのかもしれないです。しかし、この時感じた重い虚脱感と、それに反するような乾いた感覚を忘れたくないので、いつか読み返したいと思いながらも、まだまだ寝かせるか!ととっておいています。この本は、人生のすんごい節目という時に、読み返そうと企みつつ(還暦迎えた頃とか…)。
 
 
あと何冊かまだ気になる本があるんですが、まとまりがつかなくなってきましたので、この辺で。
PR
« こんばんは | HOME | 更新 »