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2025年01月24日
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4です。
2013年06月14日
★華神4です。
★華神戯譚【霞の世の邂逅編4】
秋の花も手に入れ、満足。
そろそろぬまごえ様の住処に戻ろう。そう考えて、遠回りしながら来た方向へと引き返す。
「戻ったら、朝ご飯の準備をして、葉っぱを天日干しにして……」
今日はいつもより散策時間が長くなってしまったから、急いで支度しないと。
そう考え、歩く速度を少し上げたときだった。
なにか、硬い物を踏んだ。
「え——!?」
石や枝とは違うって、なぜかわかった。直後、ガシャンと鋭い音が響き、足首に激しい痛みが広がる。
「痛……っ!!」
私はその場に崩れ落ちた。自分の足に、なにかがぎっちりと食い込んでいる。
「なにこれ……!?」
獣を仕留めるための罠に、はまってしまったみたいだった。いわゆるトラバサミのタイプ。大型獣ではなく小動物用だったのがまだ救いといえるだろうか。
丸籠を抱えていたせいで足下をきちんと確認できていなかった。そこがちょうど野草が生い茂っていたのも原因だ。
つづく
秋の花も手に入れ、満足。
そろそろぬまごえ様の住処に戻ろう。そう考えて、遠回りしながら来た方向へと引き返す。
「戻ったら、朝ご飯の準備をして、葉っぱを天日干しにして……」
今日はいつもより散策時間が長くなってしまったから、急いで支度しないと。
そう考え、歩く速度を少し上げたときだった。
なにか、硬い物を踏んだ。
「え——!?」
石や枝とは違うって、なぜかわかった。直後、ガシャンと鋭い音が響き、足首に激しい痛みが広がる。
「痛……っ!!」
私はその場に崩れ落ちた。自分の足に、なにかがぎっちりと食い込んでいる。
「なにこれ……!?」
獣を仕留めるための罠に、はまってしまったみたいだった。いわゆるトラバサミのタイプ。大型獣ではなく小動物用だったのがまだ救いといえるだろうか。
丸籠を抱えていたせいで足下をきちんと確認できていなかった。そこがちょうど野草が生い茂っていたのも原因だ。
つづく
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